蟻が空を飛ぶ日 2013-03-09
公開:2013-03-09/製作:2010年
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解説
『ダイヤモンドの月』『小鳥たちのいない花園』で注目を浴びるも、長らく映画製作から離れていた野火明が久々に放つ監督作。暗殺者となった若い男女が、殺伐とした世界を生き抜きながら惹(ひ)かれ合う姿を追い掛けていく。『サークル○サンクス』の黒田耕平が、東大生と暗殺者の顔を持つ主人公を力演。彼と出会ったことで暗殺者となるヒロインには、『梅田優子の告白』の折原怜がふんし、唯一無二の存在感を放っている。予測不可能でスピーディーな展開に加え、鮮烈なバイオレンス描写にも圧倒される。
あらすじ
東大生の健二(黒田耕平)は勉強に励み、適当に遊び、他の学生たちと変わらない日常を過ごしていたが、ただ一つ違うのはアルバイトのように暗殺者として殺しの仕事をこなしている事だった。それは誰にも知られてはいけないし、知られなければ普通の人間のように幸福に生きていくことが出来る。彼は自分にそう言い聞かせながら、偽りの日々を過ごすのだった。そんなある日、いつものように大道寺(近藤善揮)をリーダーとする4人のチームで仕事を開始、健二はターゲットの男を一人で追跡していた。だがその男は真紀(折原怜)という女に殺されてしまう。孤独に苛まれ、裏切りが渦巻く非情な日常の中、やがて運命の糸は健二と真紀を結びつけていく……。