Beauty うつくしいもの 2009-03-14
公開:2009-03-14/製作:2007年
old
解説
長野県の秘境・伊那谷を舞台に、同地に伝わる村歌舞伎に生涯をささげた男と、彼の舞台上の伴侶である男との80年にわたるきずなを描いた人間ドラマ。監督は、『オーロラの下で』の後藤俊夫。昭和という激動の時代に翻弄(ほんろう)される男たちを、歌舞伎役者の片岡孝太郎と片岡愛之助が熱演し、美しい舞踊を披露する。2人を見守る幼なじみの女性に若手実力派女優の麻生久美子がふんするほか、『バベル』の二階堂智ら多彩な顔ぶれが脇を固める。
あらすじ
昭和10年、長野県伊那路村。少年の半次(高橋平)は初めて見た村歌舞伎で、村に伝わる舞踊『天竜恋飛沫(てんりゅうこいしぶき)』を舞う雪夫(大島空良)に心を奪われる。これがきっかけとなり、雪夫に誘われて歌舞伎を始める半次。初舞台で『新口村』を演じた2人は大成功を収め、いつしか半次と雪夫は村の看板役者になっていく。時は過ぎ、昭和19年。半次(片岡孝太郎)と雪夫(片岡愛之助)のもとにも召集令状が届く。幼なじみの歌子(麻生久美子)に見送られ、出征してゆく2人。やがて終戦。シベリアの強制収容所に送られた半次を待っていたのは過酷な労働の日々、そして雪夫との死別だった。一人帰国した半次は、いなくなってしまった雪夫の空白を埋めるかのように、かつての雪夫の役を演じ続けた。そんなある日、遠く離れた村で、伊那谷だけに伝わる芝居『六千両』を演じる役者がいることを知った半次は……。