ハーフェズ ペルシャの詩 2008-01-19

公開:2008-01-19    old
 

解説

『少年と砂漠のカフェ』などで知られるイランの名匠アボルファズル・ジャリリ監督が描く、イラン版“ロミオとジュリエット”。お互い見つめ合うこともなく、詩を通じて許されぬ恋に落ちる聖職者と美しい娘の悲恋を描く。本作が初の海外作品への出演となる『怪談』の麻生久美子が薄幸のヒロインを熱演。古代ペルシャの詩人ハーフェズの詩の調べに乗せてつづられる、神話のような物語と異国情緒あふれる砂漠の風景に圧倒される。

あらすじ

シャムセディンは、子供の時からコーラン暗唱の修行をしていた。そして見事試験に合格し、コーラン暗唱者にだけ与えられる称号ハーフェズを獲得する。ある時、高位にある宗教者モフティ師の娘ナバート(麻生久美子)が母方の国であるチベットから帰ってきた。コーランをよく知らないナバートに、ハーフェズ(メヒディ・モラディ)が教えることになった。直接顔を合わせることなく、壁にある窓越しにコーランの授業が始まる。その過程で、お互いに惹かれあっていった二人は、親密な仲になり、思わず目を合わせてしまった。それは禁止されている行為だった。「結婚前の娘と詩を読み交わし、視線を交わした」としてハーフェズは罪を問われ、称号を剥奪される。その挙句に家を焼かれ、帰る場所すら失ってしまうハーフェズ。やがてナバートは、モフティ師のもとで学んでいる男と結婚することになった。自分の想いに反して父に従わざるを得ないナバート。一方、ハーフェズは、「鏡の請願」を行うことにした。これは、七つの村で鏡を拭いて貰い、そのお礼に相手の願いを叶えるというもので、本来は恋を叶えるための儀式だったが、ハーフェズは、どうしても忘れられない恋を忘れるために旅に出るのだった。しかし、砂漠で眠るハーフェズが夢見るのはやはりナバートの姿だった。ナバートの表情、そして走る姿を思い描くハーフェズ。果たして二人は再び巡り会えるのだろうか……?

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