赤線 AKA-SEN 2004-07-10
公開:2004-07-10/製作:2004年
old
解説
終戦直後の日本。人斬りならぬ女斬りのイゾウは、強姦の罪で暗い牢屋に投獄されていた。だがある時、彼はまんまと脱獄し、欲望渦巻く夜の売春街・赤線へ繰り出していく。途中で拾った家出少女をスイカと名付け、娼館に売りはらい、久々の自由を謳歌しようと企むイゾウ。一方、作家としても遊び人としても名を馳せるカフウは、近ごろ何かと調子が出ず、悶々としていた。そんな気持ちのまま色街を彷徨うカフウ。この対照的な二人が、やがて娼館キムラヤの看板娼婦シズモと出会い、それぞれに愛を求めるのだったが…。
あらすじ
終戦直後の日本。連合軍の申し入れにより公娼は廃止される。そこで、吉原や新宿二丁目の娼館はカフェという名目で営業を再開、警察も特定の地域での売春を公認した。地図の上に赤い線で印をつけられたその街は「赤線」と呼ばれた。娼館やストリップ小屋が建ち並ぶ歓楽街に男たちは夜な夜な集まってくる。渦巻く欲望・闇雲なエネルギー、でもちょっと淋しげな赤い灯りはどこか懐かしくて、それでいて新鮮。やさぐれキッチュな町並みを舞台に、今宵もまた出会いと別れがループする。強姦の罪で投獄されていたイゾウは、暗い牢屋から欲望渦巻く夜の街・赤線へと飛び出す。そこで、家出少女のスイカを娼館に売りはらって久々の自由を謳歌しようと企む。一方、作家であり昭和を代表する遊蕩児、カフウは近ごろ調子が出ず、悩みを抱え色街をさまよっていた。イゾウとカフウは、赤線の娼館`キムラヤ’の看板娼婦、シズモに出会う。強引なイゾウと知的なカフウの間で気持ちが揺れ動いていくシズモだが……。