眠り姫 2007-11-17

公開:2007-11-17/製作:2007年    old
日本
 

解説

ありふれた日常を通し、人間が抱く得体の知れない不安を見つめた異色の映像詩。原作は、夏目漱石の弟子・内田百間が芥川龍之介の死をモチーフにつづった短編小説「山高帽子」を現代に置き換えて描いた山本直樹の同名漫画。監督は『のんきな姉さん』でも山本直樹の作品を原作にした異才・七里圭。つぐみ、西島秀俊、山本浩司らが姿を見せない登場人物たちの声を務めている。日常と幻想、現実と夢が交錯する衝撃の映像は必見。

あらすじ

パジャマ姿の青地(つぐみ)が眩しそうにカーテンをめくる。夜明け。中学校の非常勤教師をしている彼女は、このごろ学校に行くのがおっくうで、いくら寝ても寝不足の感じが抜けない。長くつきあい過ぎた彼氏(山本浩司)との会話は上滑りし、好きだという気持ちも、すでにおぼろになっている。繰り返し見続けるのは、記憶とも妄想ともつかぬ、奇妙な夢。職員室では、面長の同僚教師・野口(西島秀俊)が、自分の顔のことは棚に上げて、青地の顔をだんだん膨らんでいると笑う。帰宅すれば、トイレに貼った猫の写真が、何か言いたげにこちらを見ている。そこはかとない現実への違和感が、青地の心を占め始める……。

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