世界で一番美しい夜 2008-05-24

監督: 天願大介
脚本:天願大介
公開:2008-05-24/製作:2007年    old
日本
 

解説

出生率日本一となったある漁村の秘密を解く生命と愛の寓話(ぐうわ)。蛇になってしまう男と、セックスで革命を起こせると信じる男が奇想天外な奇跡を起こす。監督は映画『暗いところで待ち合わせ』の天願大介。古事記など日本の神話にインスピレーションを受け、現実とファンタジーの中間のようなオリジナルの物語を撮り上げた。出演者も田口トモロヲ、佐野史郎、石橋凌など個性的。人と人がつながることの幸せや必要性をユーモアで包み、天願監督の父、今村昌平の作風に通じるものを感じさせる。

あらすじ

西日本のとある小さな村“要村”が、日本一出生率が高い村として表彰を受けることになった。この村の出生率が上がったのは、14年前のある出来事が原因だった。14年前のある日、新聞記者・水野一八(田口トモロヲ)が左遷され、要村にやってきた。彼が配属された稲穂新聞要村支局は、支局長・遠藤(佐野史郎)と支局員・石塚(松岡俊介)しかいない。その夜、遠藤と石塚が一八の歓迎会を、港近くのスナック「天女」で開いた。そこには美人ママ・輝子(月船さらら)がいた。村には輝子の悪い噂が流れていた。村の海神神社の宮司・平野(若松武史)は、要川に浮かべた船で生活している仁瓶(石橋凌)と輝子が危険人物だと考えていた。仁瓶は思想犯として服役した過去があり、過激派のテロリストだと噂されていた。輝子は夫と婚約者を殺し、カルト宗教とも係わりがあると疑われている。一八は記者として真相を解明すべく、調査を始める。すると輝子の前職は精神科医で、前夫と婚約者は心臓麻痺で亡くなっており、保険金目当ての殺人だと言われていることがわかる。一八は本社に復帰するためのスクープになると思い、輝子に真相を聞き出そうとする。すると輝子は店に居合わせた遠藤の秘密を、何者かに取り憑かれたように語り出す。輝子は人の深層心理に入り込むことのできるシャーマンだった。そして輝子は真相を語り出す。彼女の前夫と婚約者が心臓麻痺で亡くなったのは、彼女が“名器”の持ち主だったからだ。後悔した輝子は自ら性欲を封印するため、金属製の貞操帯を装着した。そのときから不思議な能力に目覚めたという。仁瓶は輝子に思いを寄せていた。そしてセックスが現代人を救うと考え、縄文人が使用したとされる究極の精力剤“縄文パワー”の研究をしていた。そんな仁瓶を理解するのは、輝子だけであった。仁瓶の研究は成功した。意を決した輝子は貞操帯を外し、絶倫となった仁瓶と果てることなく愛し合った。遂には、そして縄文パワーは、要村に大きな恵みをもたらし……。

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