櫻の園 -さくらのその- 2008-11-08
解説
女子校の演劇部を舞台にした吉田秋生原作の人気少女漫画「櫻の園」を基に、封印された戯曲「櫻の園」公演に取り組む女子高生たちの成長を描く青春映画。1990年の最初の映画化と同じく中原俊が再びメガホンを取り、現代を背景にした新たなストーリーを紡ぎ出した。主演はテレビドラマ「ライフ」などの福田沙紀。さらに『理由』の寺島咲やモデルとして活躍する杏など、今後が楽しみな女優たちが演劇部員を熱演。ためらいながらもからを破ろうとする彼女たちの姿が、さわやかな感動を呼び起こす。
あらすじ
ヴァイオリニストになる夢を諦めた女子高生・結城桃(福田沙紀)。音楽学校を退学した彼女は、姉がかつて通っていた名門私立女子高校、櫻華学園へ編入してくる。伝統を重んじる音楽学校の方針とそりが合わず、新たな目標を求めてここに来たのだが、期待に反して櫻華学園も伝統が幅を利かせる学校だった。他人がどう思おうとも、自分が正しいと思ったことを貫く性格の桃は、転校初日から早くも規則だらけの学校に違和感を覚える。漠然と日々を過ごしていたある日、彼女は校舎内に“開かずの部屋”と言われる場所があることを知る。そこは廃部となった演劇部の部屋だった。好奇心に駆られた桃は、その部屋でチェーホフの『櫻の園』の台本を見つける。かつてこの女子高では毎年の創立記念日に『櫻の園』を上演することが伝統だったのだが、ある事情から今はそれが途絶えていた。それを知った桃は、再び『櫻の園』の劇を復活させようと同級生や仲間たちに声をかける。桃の誘いに応じて集まってきたのは、同級生の赤星真由子(寺島咲)、小笠原葵(杏)、沢美登里(大島優子)、横田奈々美(はねゆり)、下級生の水田真紀(武井咲)。一つ一つを自分たちの手で作り上げていくことに手ごたえを感じ、初めて学校生活が楽しくなる桃。だが、禁じられている劇の準備を進めていることが学校に知られ、彼女は停学になってしまう…