いざなぎ暮れた。 2020-03-20
監督:
笠木望
公開:2020-03-20/製作:2019年
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解説
「ケンとカズ」の毎熊克哉とドラマ「ワカコ酒」の武田梨奈が、東京から弾丸旅行で島根県松江市にやってきた崖っぷちの男と女を演じるロードムービー。「古事記」に記された国譲り神話に関係するほど古くから続く神聖な「諸手船神事」が行われる島根県松江市美保関町。この「神様に一番近い港町」に男と女がたどり着いた。崖っぷちの状態にあった男は金髪の恋人に、この旅の本当の目的を隠していた。男は親戚にオレオレ詐欺をするためにこの町へやってきたが、12月3日は聖なる岬にとって特別な意味を持つ日だった。町を冒涜する2人の行動は、地元の若者や東京の半グレたちをも巻き込む思いがけない方向へと展開していく。
あらすじ
出雲の渚を弾丸のように突っ走る黒光りした車ダッジ・チャレンジャー。運転するのは、イタリアン・マフィアのような出で立ちの元新宿No.1ホスト、ノボル(毎熊克哉)。助手席には、金髪の恋人ノリコ(武田梨奈)の姿があった。夜中に叩き起こしたノリコと共に、高速を800キロノンストップで突っ走ってノボルがやってきたのは、“神様に一番近い港町”と呼ばれる島根県美保関。その“サプライズ弾丸旅行”の中で、怖い人から頻繁にかかってくる電話をスルーしながら、ノボルはこっそりとある目的を果たそうとする。それは、自分の親戚に“オレオレ詐欺”をすることだった。しかしその日は、運悪く12月3日。はるか昔、2680年以上前から続く歴史的なお祭りが行われる、町にとって特別な日だったのだ。由緒正しい“聖なる岬”に不釣り合いな2人の道程は、地元の血気盛んな若人や、東京のヤバい人を巻き込みながら、V8エンジンのように激しい音を立てて暴走し始める……。