狗神 2001-01-27
監督:
原田眞人
脚本:原田眞人
公開:2001-01-27/製作:2001年
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解説
「死国」の原作者・坂東眞砂子の同名小説を、「金融腐食列島〔呪縛〕」の原田眞人監督、天海祐希、渡部篤郎主演で映画化した伝奇ホラー。四国の山奥にある小さな村。坊之宮家の女が代々受け継いできた狗神様。この坊之宮家は、“執りつかれると食い殺される”と、村人たちから忌み嫌われる狗神筋の家系でありながらも、村では平穏な日々を過ごしていた。 そんなある日、村に小学校教師として青年、奴田原晃が現れ、坊之宮の女・美希と関係を持ってしまう……。
あらすじ
高知の山里にある坊之宮家は、〈取り憑かれると食い殺される〉と村人たちから忌み嫌われている狗神筋の家系である。41歳になる今日まで、結婚も人生も諦め、和紙を漉く日々を静かに送っている美希も、そんな血を引くひとりだ。そして、彼女には10代の頃、知らなかったとは言え、養子に出されていた実の兄・隆直と肉体関係を持ち、妊娠、死産した忌まわしい過去があった。ある日、奴田原晃と言う若い教師が村の小学校に赴任して来た。偶然、和紙工場で出会った美希と晃はいつしか惹かれ合い、やがて肉体関係を持つようになる。ところがそれ以来、村には不吉な霧が垂れ込め、村人が次々と変死する事件が発生。そして、それとは対照的に晃との情事を重ねる美希は、日毎に若返っていくのであった。そんな彼女を見て、村人たちは狗神の祟りだと恐れるようになる。美希を連れて村を出ることを決意する晃。だが、ふたりの間には驚くべき事実が隠されていた。実は、晃は美希と隆直の間に生まれた子供だったのだ。禁断の過ちを犯してしまったふたりの呪われた運命を知った当主・道夫は、先祖祭りの日、坊之宮家の者を皆殺しにすべく凶行に出る。美希を救うべく、惨劇の現場に乗り込む晃。しかし、彼は村人の放った銃弾に撃たれ倒れてしまう。