行旅死亡人 2009-11-07

公開:2009-11-07/製作:2009年    old
日本
 

解説

日本ジャーナリスト専門学校が初めて長編映画を手掛けた硬派な人間ドラマ。ある目的のために、ずっと他人になりすまして生きてきた女性の驚くべき人生を鋭い切り口で描く。監督と脚本を担当するのは、『ラザロ -LAZARUS-』3部作シリーズの井土紀州。好奇心旺盛な主人公を演じるのは、舞台を中心に活躍中の藤堂海。彼女の身分を借りた女性を『テケテケ』の長宗我部陽子が熱演している。身元不明の女性が歩んだ壮絶な人生に、言葉を失う。

あらすじ

滝川ミサキ(藤堂海)は、ノンフィクション作家を目指し、地道に執筆を続ける24歳。だが、なかなかモノになるものが書けず、スーパーでアルバイトする日々を送っていた。そんなある日、彼女の元に一本の電話が入る。“滝川ミサキさんが急病で倒れ、病院に搬送されました”。自分が倒れたという電話に、訳がわからず面食らうミサキ。やがて、住民票を使って自分になりすましていた女がいることを知る。仕事の帰り、その女の顔を見ようと、同僚のアスカ(阿久沢麗加)を伴って入院先の病院を訪れる。昏睡状態のままベッドに横たわるその女(長宗我部陽子)の顔を覗き込むミサキ。しかし、彼女が目にしたのは、以前勤めていた出版社の吉村靖子だった。さらに困惑するミサキだったが、家族に知らせなければと、住所を調べて彼女の家を訪れる。だが、そこで応対に出た女性が思いがけない言葉を口にする。“吉村靖子は私だけど”。絶句するミサキ。“吉村靖子”という名もまた、他人のものだったのだ。一体、彼女は何ものなのか……?ミサキが途方に暮れていると、携帯が鳴る。女の容態が急変したというのだ。病院に駆けつけると間もなく、その女はわずかな言葉だけを残して、息を引き取った。ミサキは決意する。彼女の本当の名前と、何故他人になりすまさなければならなかったのか、その理由を突き止めると。真相の究明は、やがて壮絶な女の人生と交錯していくことになる……。

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