LAST LOVE/愛人 2014-10-04
公開:2014-10-04/製作:2014年
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解説
愛をテーマに気鋭の監督たちが作品を発表する「ラブストーリーズ」シリーズの3作目として、『ごくつまの恋』などの石川均が中年男と若い女の旅路を描いた恋愛作。かつてギタリストだった男が若いダンサーと出会い、ダンサーが愛人と別れたことをきっかけに2人で放浪に出る様子を活写する。主演は、『花と蛇 ZERO』などの桜木梨奈と『終戦のエンペラー』などの火野正平。脇を固めるのは、広瀬彰勇、ぶっちゃあ、保坂尚希など。年齢や職業、境遇を超えて惹(ひ)かれ合う大人の男女の関係が赤裸々につづられる。
あらすじ
ギタリストの道を諦め、マンション管理人として働く岩田(火野正平)は、掃除やゴミ処理の地味な仕事を黙々とこなしながら、1人で静かに慎ましく暮らしていた。住人からの評判も良い彼は、ある日、泥酔して帰宅した若い女性の住人ユミ(桜木梨奈)を介抱する。本職のダンスでは食べていけない彼女は、“パパ”と呼ぶ父親ほども年の離れた男の愛人となっていたが、男の妻にその関係が知られたことから、部屋を追い出されていた。かねてから患っていた双極性障害の病状も悪化の一途をたどり、次第に自我を失っていくユミ。彼女を突き放すことができない岩田は、仕事を捨てて2人で流浪の生活を始める。そんな中、岩田はあるライブハウスで久しぶりに手に取ったギターをかき鳴らす。それに合わせて踊り始めるユミ。孤独だった2人は、いつしか互いの存在にすがりながら、あてのない旅を続けていた……。