耳をかく女 2012-11-24

公開:2012-11-24/製作:2012年    old
日本
 

解説

震災後恋人と別れ、ようやく見つけた就職先も失ってしまった女性が、耳かき店で働きながら自身を見つめ直していく人間ドラマ。『加地等がいた -僕の歌を聴いとくれ-』の堀内博志が監督を務め、耳をテーマに若者たちの心の揺れを繊細に描く。ヒロインは本作で映画デビューとなる桜木梨奈、彼女に惹(ひ)かれる青年には劇団「ミームの心臓」の中田暁良。そのほか『愛のむきだし』の広澤草、『婚前特急』の宇野祥平ら多彩な顔ぶれが脇を固める。

あらすじ

震災をきっかけに、光田絵菜(桜木梨奈)は恋人の本宮修一(笠原紳司)と別れ、就職活動を行っていた。大学在学中に出版社から内定を貰っていた彼女だが、震災の影響で取り消されてしまったのだ。しかし消極的な性格、さらに原因不明の難聴に悩まされ、補聴器を手放せない彼女はことごとく不採用となっていた。IT会社のカスタマーセンターに勤務する川村吉伸(中田暁良)は、たまたま面接を受けている絵菜を見て、彼女の美しい耳に惹かれると同時に、自分が幼い頃に失踪した母親の面影を見つける。そんな中、実の母親・雅代(正木佐和)の再婚相手だという三島(安藤一人)から、雅代が危篤状態だという電話が入る……。一方、日々、就職先を探す絵菜は偶然、大学時代の同級生と再会。就活して入った会社を自分から辞めた彼女は、現在は耳かき店でアルバイトしていると語り、絵菜を誘う。耳かき店の仕事は、浴衣姿で客を膝枕、会話しながら耳をマッサージして掃除するという奇妙なものだった。研修を担当した愛(広澤草)から、センスがあると褒められた絵菜は、仕事を開始、店長の小林(宇野祥平)や個性的な客たちと接するたびに奇妙な安堵感を覚えるようになっていく。そんなある日、吉伸は街で絵菜を見つけ、彼女が耳かき店で勤務していることを知る。意を決して店へと入った吉伸は、絵菜と対面するのだが……。

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