OLDK オーエルディーケー 2004-12-11
解説
「サムライダー」「クローン5」の人気漫画家すぎむらしんいち作品を映画化。監督はこれがデビュー作となる原正弘。主人公のOLを演じるのは、『蕨野行』で主演デビューを飾りCM等でも活躍中の清水美那。クライマックスから怒とうような衝撃の結末まで息をもつかせない。
あらすじ
2004年、東京の片隅にあるあまり上等ではないとあるアパート。102号室のケイコ(清水美那)は、社内の対人関係や恋愛でもツイていない、疲れ切ったOL。住んでいるアパートの悪環境が、ダウンな心身に拍車をかける。右隣の部屋からは昼夜を問わず激しく男女の喘ぎ声が聞こえるし、左隣からは爆音ともいえるデスメタルが鳴り響き、不眠の日々。心身ともにもはや限界のケイコは、自殺を決意する。それも、最高に突飛な方法で…。103号室の西条(三浦誠己)はクスリの売人であるが、ヤクザの鶴岡(國村隼)に脅されながらいつの間にか商売物に手を付け始め、徐々に中毒化していた。クスリがもたらすハイな状態でメタルの轟音に身を任せる時間が、唯一の開放感を生んでくれる。 だが、ある日、アパートのドアが激しくノックされる。ヤクザに使い込みがバレたのか?あるいは警察か?静脈注射した西条は、隠し持っていた拳銃を手にドアに向かう…。101号室のタクヤ(一條俊)は無職で、派遣業をしているマキ(北川絵美)に食わせてもらっているヒモ同然の暮らしを送っていた。性欲旺盛なマキに、場所昼夜を問わずSEXを求められるのには、少し閉口気味。ある日、マキの留守中にタクヤは二股相手のレナを部屋に連れ込み、コトに及ぶ。レナの痕跡を完全に消したはずのタクヤだが、思いもよらないものが帰宅したマキの目に触れてしまい…。202号室、ケイコの真上の部屋。人の気配はすれども、住人は姿を見せた事がない。階下のケイコが気にする天井の、無気味な軋みの正体は?