出来ごころから盗作した小説が、実際の連続殺人事件のシナリオだったことから容疑者にされてしまった男が、事件の真相に迫る過程を描いたサスペンス・ミステリー。判事に背いたことから弁護士資格を剥奪されてしまったローソン。うらぶれた生活を送る彼の前に、モンローと名乗る老人が現われ、小説原稿を見せる。読後、感想を伝えに老人宅を訪れた彼は、老人が急死したことを知らされる。原稿が傑作と確信したローソンは、誘惑に負け、小説を自分の名前で発表してしまう……。
盗作した小説どおりに起こる連続殺人事件に巻き込まれた、元弁護士の姿を描く。