さようなら、少年たち

公開: 1964年/製作:1964年    old
 

解説


『空と海のあいだ』『あしたになれば。』などの小関裕太主演によるヒューマンドラマ。60歳の未亡人とルームシェアをすることになった画家志望の青年が、彼女との生活を通して成長していく姿を追い掛ける。メガホンを取るのは、『小川町セレナーデ』などの原桂之介。古舘寛治、須藤理彩、根岸季衣らが脇を固める。すがすがしい物語に加えて、舞台である神奈川県三浦市の穏やかな風景も見もの。

あらすじ

19歳の浦瀬夏生(小関裕太)は、社長と従業員が一人だけの街の古びた電器店・マツダ電気商会で働いていた。そんな彼のもとへ九州の母親から、弟が国立大学に合格したことを知らせる電話が入る。夏生が一流電気会社で社長の片腕として働いていると勘違いしている母親に本当のことを言い出せずにいた夏生は、弟の合格を喜びつつも歯切れが悪くなる。マツダ電気商会の社長・昭治(古舘寛治)と倉持佳乃(根岸季衣)が、昭和の香りが残るキッチンで古めかしいトースターを覗きこんでいる。トースターの修理を依頼された昭治は帰りがけに、半年前に亡くなった佳乃の夫の仏壇に手を合わせる。佳乃は、夫は絵を描いているばかりでおもしろくなかったからせいせいしたと強がって見せる。夏生は地元の工業高校を卒業し、東京で一人暮らしをしている。狭いアパートには、所狭しと画材が並べられている。親にも昭治にも言っていないが、彼には絵を描くという趣味があった。給料をほとんど画材購入に使ってしまうので貯金がない夏生は、家賃の更新と弟の合格祝いを買うため給料を前借りしたいと昭治に申し出る。昭治は、給料は高くないが、贅沢しなければ少しは貯められたはずだと怪しむ。ある日、昭治が修理したトースターを届けに行くと、佳乃が「ルームシェアをする」と言い出して、娘のひかり(須藤理彩)と言い争うのを耳にする。昭治は最適任者だと言って夏生を連れてくる。佳乃の“ルームメイト”として越して来た夏生は倉持家を案内されるが、ひとつだけ通されない部屋があった。それは、夫がアトリエとして使っていた部屋だという。夏生は気になるが、佳乃が取ってくれた出前の寿司を囲み、60歳と19歳の奇妙なルームシェアが始まる……。

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