橋の上の娘 1999-12-11
公開:1999-12-11/製作:1999年
old
解説
「髪結いの亭主」の名匠パトリス・ルコント監督が贈る究極の純愛映画。名もないパリの橋の上で運命的に出会った男女の、奇妙でストイックな愛の行方を紡いでゆく。ダニエル・オートゥイユ、ヴァネッサ・パラディ共演。男から男へと渡り歩き、すぐ捨てられてしまう人生に絶望したアデルは、セーヌ川に身を投げようとある橋の上に立っていた。そんな彼女を、ナイフ投げの曲芸師ガボールが“的”としてスカウトする。やがてふたりはツキを呼び込み、行く先々で喝采を浴びるが……。
あらすじ
パリ。セーヌ川にかかる名もない橋の上から投身自殺しようとしていたアデル(ヴァネッサ・パラディ)は、ナイフ投げの曲芸師ガボール(ダニエル・オートゥイユ)に命を救われた。彼女はガボールの説得で彼とコンビを組んで巡業に出た。行く先々で喝采を浴び、くじに当たって大金も手にしたりと、それまで順調とは言えなかったガボールの人生にもツキが巡ってきた。だが、アデルは彼と出会う前と変わらず、行きずりの男と逢瀬を重ねる。イタリアの田舎町で、アデルはレストランのボーイに身を任せようとするが思い直して彼が待つ駅へ。線路脇の廃屋で、アデルはガボールのナイフの的になり、知らぬうちにふたりは恍惚の時をすごす。イスタンブールに向かう船中、ギリシャ男とイタリア女の新婚カップルに出会ったアデルは新郎と関係を結び、駆け落ちを宣言。だが、ボートで海にさまよい出たふたりは方向を見失い漂流の憂き目に。ガボールは新婦を新たなパートナーに選んだが、彼女に怪我をさせてしまう。別れが元でツキに見放されたふたりは、別々の場所でお互いに失ったものに気づいた。放浪の末、見知らぬ町の川の橋の上に絶望して立つガボール。そのとき、アデルの声が響き、ふたりは再会した。