童貞放浪記

公開: 2009年/製作:2009年    old
日本
 

解説

東京大学出身で大学講師を務める三十路(みそじ)男の、童貞へのコンプレックスと初めての恋を描くヒューマン・コメディー。評論家・比較文学者である小谷野敦の自伝的小説を、劇団主宰者で三島由紀夫賞受賞作家の前田司郎が脚色、『AKIBA』の小沼雄一が監督と、各界の異才が集結。主人公の青年を『リアリズムの宿』の山本浩司、主人公に思いを寄せられる後輩を『トウキョウ・守護天使』の神楽坂恵が演じる。立派な肩書きと裏腹にさえない日々を送る主人公がコミカルで、もてない男の遅れてきた青春がほほ笑ましい。

あらすじ

東京大学大学院を卒業後、某大学の専任講師として勤め始めた金井淳(山本浩司)は、どちらかといえば前にでることよりも後ろにいることを好む性格だが、なぜかいじめの標的にあったり、因縁をつけられてしまうことの多い人生であった。そんな彼は30歳にして童貞ということに、秘かにコンプレックスを抱いている。今日も先輩講師の山口(堀部圭亮)に八つ当たりのような恫喝に遭い、気分転換に風俗に行ってみるが、なぜかまるで処女のように血が出てしまい、ヘルス嬢にも気持ち悪がられる始末。ある日、淳は出張先で大学院の後輩、北島萌(神楽坂恵)に再会する。数日後、またしても山口の恫喝に遭った淳は、特に用もなく掛けた電話で萌と朝方まで話が弾み、ようやく惨めな気分から解放されるのだった。その後も淳と萌は頻繁に連絡を取り合うようになるが、自分の中に湧き上がる初めての感覚に淳は戸惑いを覚える。だが、萌には海外留学の出発日が迫っていた。淳は童貞を卒業することを決意、思い切って萌に告白する。はにかみながら淳の家にやってきた萌と初めて一晩を共にする淳。しかし、その日は結局コトに至ることができなかった。萌の留学直前、萌のアパートを訪ねた淳は、彼女に自分が童貞であることを打ち明ける……。

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