コンナオトナノオンナノコ 2007-11-10

公開:2007-11-10/製作:2007年    old
日本
 

解説

『パビリオン山椒魚』で注目を集めた冨永昌敬監督の最新作。女性から圧倒的な支持を受ける人気漫画家、安彦麻理絵の同名コミックを原作に、対照的な人生を送る2人の女性の幸せ探しを大胆な演出で描く。自由気ままに生きる独身女性チアキ役に『ワンダフルライフ』のエリカ、子持ちの専業主婦マサミ役に『バウムクーヘン』の桃生亜希子がふんし、彼女たちの心境をリアルに体現。水橋研二、斉藤陽一郎、津田寛治ら実力派俳優らが脇を固めている。

あらすじ

実家の母親からの電話でたたき起こされる、大久保チアキ(エリカ)=29歳。出版社の女性誌編集部でバリバリ仕事をこなす、キャリアウーマンだ。口を開けば「結婚しろ」と連呼する母親の小言に本気でうんざりしながら、最悪な気持ちで今日も仕事に向かうチアキ。一見、忙しく充実した生活を送っているようで、元彼ジュンイチ(水橋研二)と別れて以来、男っ気のない寂しい毎日に人知れず孤独と焦りを感じている。そんなチアキの親友、伊原マサミ(桃生亜希子)=29歳。チアキとは同じ編集部の元同僚だったが、寿退社して以来、完全な専業主婦に。バツ1の夫・数彦(斉藤陽一郎)との間に愛娘・風花を授かり、一見幸せな生活を送っているが、実は数彦とは1年近くセックスレス。自慰のし過ぎで、大事な部分が炎症を起こして病院通い、いつも自分より先に寝てしまう夫を横目にビールをあおる…と、決して満たされた日々とは言いがたい。可愛い風花を見るにつけ、強烈ないとしさと結婚への憧れを感じるチアキ。そんな風花をもちろん愛しつつ、外で働くチアキに羨望と嫉妬を隠せないマサミ。「このままじゃダメだ!」と、イケメン鹿島との合コンを同僚・小杉(杉山彦々)にセッティングさせたチアキ。自分の盛り立て役にとマサミも呼びつけ本気度全開だったが、なんと鹿島はラブラブの彼女を同伴。完璧にやさぐれたチアキは、ヤケで小杉と愛のないセックスに及ぶが、その小杉さえも行為の途中でそそくさと帰っていく。その後、チアキは会社に何の連絡もなく突然失踪するのだった…。一方、ストレスを溜め込んで飲酒と過食に走るマサミは、母である以上にオンナに戻りたいと切望する日々。そんな中、行方不明になったチアキと入れ替わるようにして、念願の職場復帰を果たしたマサミは、留守中のチアキ宅を秘かに仕事場として利用し始める。仕事に没頭するあまり、風花と心が離れていくことを感じながらも、マサミは仕事を辞められない…。その頃失踪したチアキは、初心に返って(!?)なぜか牧場で汗を流していた。そこに心配して駆けつけたのは元彼ジュンイチ。最初は完全無視を決め込むチアキだったが、自然な流れで体を重ねてしまう。ときめきこそないが、妙な居心地の良さを感じたチアキは、ジュンイチと共に久々に帰宅。するとそこには1人で風花が…!そして保育園から脱走した風花を、血眼で捜すマサミと数彦。自分を責め取り乱すマサミをなだめるように、風花を妊娠した頃の記憶を辿っていく数彦。かつては確かに愛し合っていた2人の記憶が、切なくよみがえる。

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