乳泉村の子 1993-04-03

公開:1993-04-03    old
 

解説

 中国残留孤児問題に正面からとり組んだ中国の名匠、シェ・チンの代表作の一つ。中国河南省に近い村を舞台に、孤児を育てるおばあさん一家と子供の姿をヒューマンであたたかい視点で描いている。

あらすじ

訪日する中国仏教代表団の一人、僧の明鏡ミンチン(プー・ツンシン)は、一九四五年日中戦争末期の日本軍駐屯地で生まれた。河南省、乳泉村に捨てられていた彼を、産婆の羊角(ティン・イー)が拾い、口と耳が不自由な息子の葫蘆(ヨウ・イン)と娘の秀秀(リー・ティン)と共に育てた。犬坊と名付けられた息子は“侵略者の子”として苦労を重ねる。代表団の帰国を明日に控え、明鏡は実の母・大島和子(栗原小巻)の家に招かれた。生き別れになった事情を語り、詫びる和子に、僧門に生きる者として決意を固めた明鏡は、和子の見送りを断り、心の中で母と母の祖国に別れを告げ、帰国の途につくのだった。

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