フェスティバル・エクスプレス 2005-02-12

公開:2005-02-12    old
 

解説

 ジャニス・ジョプリンを筆頭にグレイトフル・デッド、ザ・バンド、バディ・ガイ、フライング・ブリトー・ブラザーズといった、当時のロック・シーンを彩る錚々たる顔ぶれが、5日間にわたりツアー会場を列車“フェスティバル・エクスプレス”で移動しながらカナダを横断した。本作ではツアー参加ミュージシャンたちのライヴ・パフォーマンスはもちろんのこと、彼らが移動中の列車内で繰り広げた様々なセッションの模様など、貴重な映像をふんだんに収録、歴史的なイベントの全貌に迫る。

あらすじ

1970年、列車は当時最高のロック・アーティストたちを乗せて、カナダを横断した。ジャニス・ジョプリンを筆頭に、ザ・バンド、グレイトフル・デッド、バディ・ガイ、フライング・ブリトー・ブラザーズなど、70年代を代表する豪華な顔ぶれだ。列車でツアーするこのコンサートは、“FESTIVAL EXPRESS(フェスティバル・エクスプレス)”と名づけられ、今なおロック史の中で伝説となっている。にもかかわらず、その存在は今まであまり知られていなかった。ミュージシャンたちは特別にカスタムメイドされた列車に乗せられ、共に寝起きをし、リハーサルを行ったりしながら、トロントからカルガリー、そして最終目的地のウィニペグまで運ばれていく先々で大規模なコンサートを開いた。そしてその5日間に及ぶツアーの一部始終は、公開を目的にフィルムに収められていた。ミュージシャンたちの初出となるライヴ・パフォーマンスはもちろんのこと、列車内でのさまざまなセッション風景など、他では決して見られない映像が撮影されていた。だが、その貴重な記録はツアー・プロモーターと当時の映画プロデューサーが衝突して映画化が不可能となり、フィルムもプロモーターやカメラマンが持ち去ったりして、カナダ国内外に散らばってしまった。その後、伝説のフィルムとしてその存在がささやかれていたが、1995年にカナダ国立図書館で保管されていた全長75時間のうち、46時間分のフィルムが奇跡的に無傷で見つかったのである。しかし、興行権問題の処理、インタビューの撮影など、ロックの歴史的事件を映画化するためには、それからさらに10年もの歳月を要した。フィルムはその映像価値を証明するため、現代の技法をあえて排除し、現代性を感じる当時のスタイルで編集された。

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