母の居る場所 〜台風一過〜 2004-05-08

監督: 秋原北胤
脚本:落合雪恵
公開:2004-05-08/製作:2004年    old
日本
 

解説


 「第1話 美智子とさゆり」――沖縄に移住してきた美智子とさゆりの親子。人生の再出発を意気込んでいた2人だったが、大型台風の接近と共に本音がぶつかり始める…。「第2話 美咲」――毎日のように沖縄の海へ潜るスキューバダイビング・インストラクターの美咲。彼女を心配する母は台風が近づく度に電話をよこしたが、大型台風の今日はまだ掛けて来ない…。「第3話 陸男」――稼業である定食屋の後継ぎを断り、沖縄で“宅配弁当屋 まんぷく”を独立開業した陸男。そんな彼を心配する母から電話が入るのだが…。

あらすじ

「美智子とさゆり」数年前に主人を亡くした美智子(烏丸せつこ)は、ひとり娘のさゆり(堀北真希)と一緒に雑貨屋を切り盛りしていた。ある日、かつて夫と新婚旅行で行った沖縄の賃貸物件を見て、美智子はいきなり沖縄に出店を出すことを思い立つ。母の突拍子のない行動にいつもハラハラさせられているさゆりの心配をよそに、母娘は沖縄へ移住する。期待と希望を胸いっぱいにふくらませ、友だち同士のような母娘は、意気揚揚と沖縄の街を闊歩する。しかし、「移住」という大きなイベントに水を差すかのように現れた「大型台風」が、ふたりを襲う。そこで、本心をぶつけ合う美智子とさゆり。そこから初めて見えたこととは……。「美咲」海外でいろいろな海に潜った経験を持つスキューバーダイビング・インストラクターの美咲(村井美樹)。女性とは思えない彼女の強い好奇心に沖縄の海は常に応えつづけ、美咲は毎日のように海へ潜る。はなれて暮らす母親は、沖縄=台風が多い=海は危険、という三段論法で、台風が沖縄にやってくるたびに、心配して美咲に電話をかけるのだった。そして、「大型台風」が間もなくやってくる。台風の強さと母の電話の本数は比例するので、「今回は母さんからの電話もすごいだろうなあ」とかまえていた美咲。だが、電話はいっこうに鳴らない。台風が近づくにつれ、美咲はだんだん不安になってくる。もしや、母の身に何か起きたのだろうか?「陸男」定食屋の息子として生まれ、後継ぎとして家族から期待されていた陸男(黒田アーサー)。だが実家の仕事をそのまま続けることに疑問を持ち、父親との意見の対立から家を出て、沖縄で「宅配弁当屋 まんぷく」を立ち上げる。目標は、彩り鮮やかで健康的な食材をふんだんに使った、だれにでも愛されるお弁当屋。陸男の独立の背景には、いつも心配している母(菅井きん)の姿があった。忙しい毎日を送る陸男に、母からの電話が。「たまには、帰っておいで」。そんな母の言葉に、いつも忙しいと言って電話を切る陸男。母は、息子が元気でやっているかどうか、心配なのだった。

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