オサムの朝(あした) 1999-07-31

監督: 梶間俊一
脚本:田部俊行
公開:1999-07-31/製作:1999年    old
日本
 

解説

 第十回坪田譲治文学賞を受賞した森詠の同名小説を、「ちょうちん」「集団左遷」の梶間俊一監督が映画化した、いまは中年サラリーマンの少年時代を描いた郷愁あふれるドラマ。会社人間の修は、ある日突然リストラに遭う。ショックで落ち込む修は、ふと思い立ち、少年時代を過ごした那須高原へと旅立つ。途中ひとり旅の少年・直樹と出会う。何故か自分の殻に閉じこもり口を閉ざす彼に、修はいつしか自らの少年時代を語り始めるのだった……。

あらすじ

理不尽な人事異動に腹を立て、少年時代を過ごした那須高原へひとり旅に出た城山修は、東北新幹線の中でやはりひとりで旅をしている少年・直樹と出会い、彼とキャンプをすることになる。母親の愛を受けられずに育ったことが原因で、自分の殻に閉じこもり何かと反抗的な態度を取る直樹。だが、そんな彼のことが気にかかって仕方がない修は、自分の少年時代の話を彼に語り始める----。小学生のオサムが、母・文子と兄・勉と一緒に東京から那須へ越してきたのは昭和29年のことだった。父の行雄は売れない画家で、東京に出稼ぎしているが暮らし向きは一向に良くならない。しかし、オサムは親友のテツオと野山を駆け回ったり、ガキ大将のセイジと喧嘩したりと楽しい毎日を過ごしていた。だが、そんなオサムにも辛い出来事が起こる。テツオの転校、母の家出、そして愛犬レオの死_。オサムは現実の過酷さに絶望するが、そんな彼を励まし支えてくれたのは隣に住む金村のこんな言葉だった。「オサム、踏ん張るんだ。歯を食いしばって踏ん張るんだ」----。森の中で一夜を過ごした修と直樹は、翌朝、レオの墓を詣でた。そこでふたりは、それぞれ自分たちが辛い立場にあるけれど、逆境に耐え踏ん張って生きていこうと誓い合うのであった。

Add files...   
画像をこちらに
 
movieimg/1999/2/7774

◀︎ Back