籠の中の乙女 2012-08-18

公開:2012-08-18/製作:2009年    old
 

解説

外の世界に触れたことのない3人の子どもたちを中心に、ある家族の秘密と狂気を描いた奇妙で衝撃的な心理ドラマ。厳格な父親に変わった教育を施され成長した子どもたちの、性的な倒錯をはじめとするさまざまなゆがみが浮き彫りになる。監督は、本作でカンヌ国際映画祭「ある視点」部門グランプリ受賞や、アカデミー賞外国語映画賞ノミネートという快挙を成し遂げたギリシャの俊英、ヨルゴス・ランティモス。ブラックユーモアを交えてつづられる家族の悲劇に戦慄(せんりつ)が走る。

あらすじ

ギリシャの郊外にある裕福な家庭。一見普通に見えるこの家には、他人の知らない秘密があった。父(クリストス・ステルギオグル)と母(ミシェル・ヴァレイ)が、長女(アンゲリキ・パプーリァ)、次女(マリア・ツォニ)、長男(クリストス・パサリス)の3人の子どもたちを、外の世界の汚らわしい影響から守るためにと、ずっと家の中だけで育ててきたのだ。邸宅の四方に高い生垣をめぐらせ、子どもに“外の世界は恐ろしいところ”と信じ込ませるために作られた厳格で奇妙なルールの数々。学校にも通わせないその様子は外の世界からすれば異常なことだったが、純粋培養された従順な子どもたちはすくすくと成長し、幸せで平穏な日々が続いていくように見えた。しかし、成長につれて好奇心を芽生えさせた子どもたちは、恐怖を覚えつつも、次第に外の世界に惹かれてゆく……。

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