MW-ムウ- 2009-07-04

脚本:,
公開:2009-07-04/製作:2009年    old
日本
 

解説

漫画界の巨匠、手塚治虫が遺した作品の中でも、過激な内容から禁断の問題作と呼ばれてきた「MW(ムウ)」を映画化。少年時代に経験した事件の復讐(ふくしゅう)のため冷酷な殺人鬼となった主人公を、ドラマ「のだめカンタービレ」の玉木宏が熱演する。彼を救済しようと悪と正義の間で苦悩する神父には『クローズZERO』の山田孝之。監督には『明日があるさ THE MOVIE』の岩本仁志があたり、現代社会の病理を浮き彫りにした原作の世界観を壮大なスケールで描き出している。

あらすじ

16年前、沖之真船島で一夜にして島民全員が虐殺される事件が発生。この惨事は政府によって闇に葬られるが、奇跡的に助かった2人の少年が、密かに生き延びる。やがて、それぞれに宿命を背負いながら成長し、別々の道を歩んでいく2人。その1人、賀来裕太郎(山田孝之)は神父として神に仕え、迷える人々を救済しながら生きていた。一方、結城美智雄(玉木宏)は、事件の謎を追い続け、背後に蠢く巨悪と対峙するため、闇へと堕ちていった。結城の表の顔はエリート外資系銀行員。だが裏では完璧な容姿と明晰な頭脳、危うい魅力で人々を翻弄し、自らの運命を狂わせた惨劇への報復のため、事件関係者への制裁を冷徹に重ねていた。取り巻く環境は大きく異なる賀来と結城だったが、事件の生存者という事実が、2人を繋ぎ止めていた。事件の後遺症に悩まされる結城は、自らの死期が近いことを悟り、復讐を成し遂げるために次々と制裁を加えていく。そんな結城の犯行を阻止し、彼の魂を救済しようとする賀来。だが毎回、結城に翻弄され、犯罪への加担を繰り返してしまう。その悪行と自ら罪を重ねることに耐え切れず、全てを終わらせようと、発作で倒れた結城にナイフを向ける賀来。しかし、結局は止めを差すことができない。次第に犯行をエスカレートさせていく結城。連続犯罪を追う刑事、沢木和之(石橋凌)は結城の事件への関与を疑うが、沢木の部下を罠に陥れ、結城はその追跡を逃れる。やがて、連続する事件の被害者が全て沖之真船島出身という事実から、16年前の事件との関連に気づいた新聞記者の牧野京子(石田ゆり子)が結城と賀来の前に現れる。そこで2人が目にしたのは、事件の謎を解く鍵となる“MW-ムウ-”という単語だった。結城の最後の復讐が始まる。果たして、“MW-ムウ-”とは何なのか?賀来は結城の犯罪を止める事ができるのか?事件の真相、そして結城の真の目的とは……?

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