第二次世界大戦末期にボローニャ近郊のある山村で起こった虐殺について、一人の少女とその家族を物語の中心に据えて描いたジョルジョ・ディリッティ監督(『私は隠れてしまいたかった』)の長編第2作。貧しい農家の一人娘である8歳のマルティナは、弟を生まれたばかりに亡くし、それ以来誰とも話さなかった。1943年冬、ついに母は妊娠し、マルティナと家族は新しい子の誕生を待ち望む。だが、村やその周囲でパルチザンとドイツ軍の戦いは次第に激しさを増していった。