インモラル -凍える死体- 2008-06-21
解説
ストーカー犯罪に遭い傷ついた女性のために立ち上がる、正義感にあふれた女性刑事たちの姿を描く犯罪ドラマ。坂辺周一の「インモラル 性犯罪捜査班」を原作に、Vシネマなどで強烈な個性を発揮する俳優の小沢仁志がメガホンを取り、“OZAWA”名義で6年ぶりに監督業に挑む。捜査班メンバーを演じる吉野紗香、佐藤寛子、赤井沙希、紺野千春らの好演が光るほか、これまでの硬派な作風とは一味違う監督OZAWAの新境地にも注目したい。
あらすじ
近年、増加の一途をたどっているストーカー犯罪。ここ警視庁外苑署では、その状況を打開するべく女性警官だけの女性のための『性犯罪特別捜査班』が組織された。メンバーに抜擢されたのは、盗犯課の葛原鐘子(吉野紗香)と生活安全課の雨宮悦子(赤井沙希)。凶悪犯罪とは無縁で、しかもどこか頼りない二人ではあったが、本庁捜査一課より派遣された岸梁子(紺野千春)、西野萌(佐藤寛子)の二人のエリート刑事と共に行動していく。だが、警察のイメージアップの為に半ば強制的に寄せ集められた彼女たちは、周囲の好奇の目に晒されながらも戸惑いを隠せないのであった。そんな中、外苑署の管内で婦女暴行殺人事件が起こる。被害者の死体は無残にも冷蔵庫の中に押し込められた状態で発見された。異常者による猟奇殺人が疑われすぐに捜査本部が設置されるが、『特別捜査班』はハナから当てにされない。そして事件は、更なる被害者を生んでいった。彼女たちの闘志の炎が燃え上がる。だが独自の捜査を展開していくなかで、待ち受けていたのは腐敗した警察内部の裏切りと、性犯罪で傷つき迫害された女性たちの姿だった。女性たちを救うため、孤立無援の捜査を続ける『特別捜査班』。そして捜査一課の伊藤刑事(小沢仁志)の協力も得ながら、次第に犯人の実体に近づいていく。だがその頃、期せずして犯人の魔の手も、彼女たちに忍び寄っていたのだった……。