苦い蜜 ~消えたレコード~ 2010-04-10
解説
偶然とあるバーに集まった年代も職業も異なる14人の男女が、1年前に同じ場所で起きた盗難事件の真相を推理するミステリードラマ。亡くなった友人の無実を証明するために登場する探偵を中心に、スリリングな謎解き合戦が展開する。出演者も『ドリフト6 -Z-』の金子昇や『忠臣蔵 ~決断の時~』の池上季実子、『沈まぬ太陽』の田中健ら実力派が勢ぞろい。個性的なキャラクターの持ち味がうまく生かされた究極の密室劇に脱帽。
あらすじ
仙台市内にある、英国調のお洒落な内装のビートルズバー“リボルバー”では、いつものように常連客が思い思いにくつろいでいる。しかしマスターの久保(中西良太)は、推理小説新人賞候補となった自身の処女小説の審査発表を今夜に控え、落ち着かないでいた。雑誌編集者の上田(池上季実子)や常連客たちは久保の受賞を信じ、期待を募らせていた。次第に、元テレビ局プロデューサーの常連客・和田(田中健)や、彼に新人タレントを売り込みに来る芸能プロダクション社長・佐藤(島田順司)、ニューヨークから訪ねてきたマスターの古い友人・前田(アーサー・ホーランド)なども来店し、店内は賑わい出す。そこに、1人の探偵・三影(金子昇)が現れる。彼は、1年前、この店で起きた事件の真相を明らかにしようとする。その事件とは、この店のオープニングパーティーで披露しようとしていた、ビートルズファン垂涎のレアアルバム『Yesterday And Today』のブッチャー・カバーのレコードが盗まれたというものだった。同じレコードを持っていたためその犯人とされた容疑者の柚木(原西忠祐)は、事故で死亡していた。彼の友人である三影は、柚木の無実を訴えるためにリボルバーにやってきたのだった。三影が謎解きを始めると、話は思いもかけない方向へ展開していく。