こぼれる月 2003-08-16
公開:2003-08-16/製作:2002年
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解説
ひきこもりの青年、高は、同時に強迫神経症にも悩まされ、いつのまにか手を洗い続けることをやめられなくなっていた。現在は通院先で知り合った美容師のあかねと同棲中で、生活全般を彼女に頼っている。あかねは結婚を考えているが、高の強迫観念は強くなるばかりで、それに伴う強迫行動もエスカレートしていく。一方、同じ病院に通う千鶴はパニック障害で苦しみ、2階の自室からもめったに出られない状態に陥っていた。唯一の家族である母親ともメモで“会話”する程度。ある日、外出した際路上で発作を起こした彼女は、ゆたかという年下の少年に出会うのだが…。
あらすじ
ひきこもりの青年の高(河本賢二)は強迫神経症に悩まされ、手を洗い続けるのをやめられない。通院先で知り合った恋人のあかね(目黒真希)は、同棲して高を養いながら、結婚を夢見ている。あかねもまたPTSDに苦しみながらも、「普通の人々」のように懸命に生きていこうとしていた。しかし高の強迫観念は日増しに強くなり、強迫行動はそれに伴い増加してゆく。一方、彼らと同じ病院に通う千鶴(岡元夕紀子)は、突然、理由の無い激しい不安感に襲われるP.D.で苦しみ、家から出られない日々を過ごす。唯一の家族である母親(田島令子)には、ある事がきっかけで、固く心を閉ざしていた。千鶴は家の二階に引き篭もり、母親ともメモで「会話」を交わすだけの生活を送っていた。ある日、路上で発作を起こした千鶴は、ゆたか(岡野幸裕)という少年に出会う。誘われるままに千鶴の部屋に入ったゆたかは、そこで千鶴の壮絶な姿を目撃する。彼には心を開いたかに見えた千鶴だったが、発作に追い詰められて徐々に自分を見失っていく……。