プレイス・ビヨンド・ザ・パインズ/宿命 2013-05-25 The Place Beyond the Pines
解説
数々の映画祭で高い評価を得た『ブルーバレンタイン』のデレク・シアンフランス監督とライアン・ゴズリングが再タッグを果たした人間ドラマ。妻子を養うため犯罪に手を染めるバイクレーサーと彼を追う野心的な警官をめぐる因果が、15年後の彼らの息子たちへと世代を超えて引き継がれていくさまが描かれる。『世界にひとつのプレイブック』などのブラッドリー・クーパー、『最後の恋のはじめ方』などのエヴァ・メンデス、ベテランのレイ・リオッタら実力派キャストの競演も見逃せない。
あらすじ
移動遊園地で命懸けのバイクショーを行い、その日暮らしの生活を送る天才ライダー、ルーク(ライアン・ゴズリング)。巡業先で、偶然かつての恋人ロミーナ(エヴァ・メンデス)と出会った彼は、それまでの生活を抜け出し、彼女の住むニューヨーク州スケネクタディにやってくる。ロミーナが密かに自分の子を生んでいたことを知ったルークは、2人を養うため、彼のバイクテクニックに目を付けた修理工の誘いに乗り、銀行強盗を行う。計画は無事に成功し、大金を手にするルーク。その後も強盗を繰り返していた彼は、ある時、ミスを犯して警察の追跡を受ける。立身出世に野心を燃やす新米警官のエイヴリー(ブラッドリー・クーパー)はその追跡に加わり、ルークを追い詰めたものの、直接対峙した時に重大なミスを犯してしまう。誰にも打ち明けられず、自分の過ちを深く恥じ入るが、皮肉にも、彼はこの一件で周囲から高い評価を受けることに。複雑な思いを抱えたまま出世してゆくエイヴリー。それから15年。親同士の過ちが、子どもたちに報いを及ぼすことになる。高校生になったルークの息子ジェイソン(デイン・デハーン)とエイヴリーの息子AJ(エモリー・コーエン)は、何も知らないまま同じ学校に入学。同級生として親しくなるが、やがて父親のルークとエイヴリーの間に横たわる因果を知ったジェイソンは、湧き上がる復讐心を押さえられなくなってゆく。葛藤の末、ジェイソンが取った行動とは……。