笑う蛙 2002-07-06
公開:2002-07-06/製作:2002年
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解説
かつてはエリート銀行マンだった倉沢逸平。妻・涼子との結婚生活に何か物足りなさを感じ、いつの間にかバーのママに入れあげていたかと思うと、あとは坂を転げ落ちるように不運が重なっていく。気がついたときには会社の金を横領、全国に指名手配される身となり逃亡生活を余儀なくされていた。残された妻・涼子は家を売り払い、実家の別荘でひっそりと暮らしている。そんなある日、涼子が住んでいるとも知らずこの別荘にやって来る逸平。図らずも再会する二人。涼子は自首を勧めるが、懇願する逸平に負け、離婚届に判を押すことを条件に1週間だけ納戸に匿うことを承知するのだった……。
あらすじ
亡父の遺した別荘に暮らしている涼子の元に、横領罪で逃亡中の元エリート銀行マンの夫・逸平が逃げ込んで来た。離婚届に判を押すのを条件に、一週間、彼を納戸に匿ってやる涼子。かくして納戸の住人となった逸平は、偶然見つけた節穴から妻の生活を覗き見ることとなる。次から次へ訪れる海千山千の珍客たち。涼子によこしまな想いを寄せる刑事、再婚の相談にやって来る色ボケ義母、欲張りな義姉、逸平の強気な愛人。中でも、涼子の恋人・吉住の存在は彼に複雑な感情を抱かせた。吉住に抱かれる妻の姿を見て欲情する逸平。そんな夫に対し、涼子もわざと嬌声をあげてみせる。だが、そのことで図らずも性=生の悦びを知った彼女は、もう一度やり直したいと言う逸平の申し出を断り、自分らしく生きていく道を選ぶ。そして、涼子に見捨てられた逸平は、数年後、時効を目前に逮捕されるのだった。