赤い雪 Red Snow 2019-02-01
公開:2019-02-01/製作:2019年
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解説
永瀬正敏と菜 葉 菜のダブル主演で、人の記憶の曖昧さを浮き彫りにしたサスペンス。30年前に弟が失踪し心に深い傷を負った一希のもとに、当時事件の容疑者として浮かびながら無罪となった女の娘・小百合が見つかったとの知らせが入り、運命が動き始める。監督は、短編「オンディーヌの呪い」で山形国際ムービーフェスティバル2014準グランプリやSKIPシティ国際Dシネマ映画祭2015短編部門奨励賞を獲得した甲斐さやか。長編デビュー作となる本作では、かつて実際に起きた事件に着想を得て、不確かな記憶に依らざるをえない人間の儚さを雪景色に重ねて描く。
あらすじ
雪が降り続く中、ある小さな村で一人の少年が忽然と消息を絶った。少年と一緒にいた兄・白川一希は、自分のせいで弟を見失ったと思い、心に深い傷を負う。一希の曖昧な記憶に捜査は混乱するが、やがて少年誘拐の容疑者として江藤早奈江が浮かび上がる。他に何件もの殺人容疑がかかるが、早奈江は完全黙秘。ついには無罪となる。それから30年後、少年失踪事件の容疑者だった早奈江の一人娘・早百合(菜 葉 菜)を見つけ出した記者・木立省吾(井浦新)が一希のもとを訪ねてくる。被害者の兄と容疑者の娘という一つの事件により心に傷を負った人間の曖昧な記憶をたどるうちに垣間見えた真実が、それぞれの運命を思わぬ方へ動かしていく。