ピカレスク -人間失格- 2002-07-27
公開:2002-07-27/製作:2002年
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解説
津軽地方の資産家の四男として生まれた太宰治は、やがて帝大の学生となり、ひたすら文学者になることだけを目指していた。21歳のとき、青森の芸妓・戸山初枝と同棲を始めた太宰は最初の心中事件を起こす。しかし、相手は初枝ではなく銀座のカフェの女給・田辺なつみ。うまくいかない事柄が重なり、そのすべてを周囲の所為と決めつけ、自棄を起こした末の振る舞いだった。しかし、命を落としたのはなつみ一人で、太宰自身は助かってしまう。その後、初枝と離婚した太宰は、何かと自分に目をかけてくれる井伏夫婦の媒酌で高校教師・西原佐知子と再婚するのだったが……。
あらすじ
昭和23年(1948)、東京・三鷹にある玉川上水で、流行作家・太宰治と山崎冨美栄の情死体が上がった。奇しくもその日は太宰の39歳の誕生日であった。“流行作家・太宰治、愛人と心中”、このスキャンダラスなニュースは、たちまち戦後の日本を駆けめぐる―――!津軽地方の資産家長男として生まれた太宰治こと津島修治は、帝大(現:東京大学)の学生となり、作家になることだけを目指していた。21歳の太宰は、青森の芸妓・戸山初枝と結婚同然の生活を送りながらも、銀座のカフェ女給・田辺なつみと最初の心中事件を起こす。一命をとりとめた太宰であったが、実家からの除籍、文壇への道が開けないことなど、全てにおいて嫌気がさしていた彼は、やがて酒と女たちとの愛欲に堕ちていく…。