アルゼンチンババア 2007-03-24

公開:2007-03-24/製作:2007年    old
日本
 

解説

世界的にも評価の高い人気作家よしもとばななの同名小説を映画化した感動作。妻に先立たれたことで心の支えを失った男とその娘が、風変りな女性との交流を通じ家族のきずなを取り戻してゆく姿を、『さゞなみ』の長尾直樹監督が温かなタッチで描く。妻の死を受け入れられず娘を置いて失踪する父親役に役所広司、父の帰りを待つ娘に堀北真希。強烈な厚化粧にぼさぼさ白髪頭のアルゼンチンババアにふんした美人女優、鈴木京香の変身ぶりが見ものだ。

あらすじ

警官も、うなぎやも、酒屋も、みんな幼なじみのような小さな田舎町。仲の良い三人家族がいた。しかし、イルカの島で過ごした楽しい日々の思い出を残して母が死んでしまう。母を愛し、仕事一筋であった墓石彫りの父・悟(役所広司)は、何故かその日に限って病院に顔を出さず、突然姿を消してしまった。取り残された一人娘のみつこ(堀北真希)。半年後、父は変わり者の女性の屋敷で発見された。そこは広い草原にぽつんと佇む小さな田舎町の中の異国。そこには、昔はタンゴやスペイン語を教えていたが、今はちょっと頭がおかしくなって怪しい呪文を唱えているとみんなが噂する謎の「アルゼンチンババア」(鈴木京香)が住んでいた。母親の供養もほったらかして何で父親がそんな女のもとに? みつこは勇気を奮い起こして、父親奪還に向かう。気のいい町の人々も巻き込んで父親をまともな世界に取り返そうと奮闘するみつこ。しかし、そんなみつこが目にした屋敷内部の光景は、温かな陽だまりのように気持ちよく、不思議に幸せな空気が満ちているものだった。そして父親はそこの屋上で毎日こつこつと奇妙なものを制作しながら、少しずつ妻の死の痛手から回復しているようだった……。

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