あらすじ
12年前に母を亡くし、父(下元史朗)と二人暮らしをしている女子高生の遠山ユカ(小田切理紗)には、心に秘めた恋人がいた。それは従姉妹である理恵子の夫で、大学講師をしている井上(田谷淳)だった。ユカがまだ9歳のころ、理恵子が結婚の報告に叔父であるユカの父のもとへ井上を連れて訪れたときに、幼いユカはその姿をひと目見て、恋に落ちてしまったのだ。叶わぬ思いに、二度と会わないとまで思いつめたユカだったが、ある日、思いがけず井上夫婦が近くに引っ越してくることを知る。ユカの心に井上に対する熱い感情が再び燃え上がったとき、悲しい愛の物語が幕を切って落とされた。