おいしい結婚 1991-05-18

公開:1991-05-18    old
 

解説

 脚本・監督は森田芳光、撮影は前田米造が担当。「本当に素敵な結婚とは何か」をテーマにした、結婚をめぐる娘と母、そして周囲の人々が織り成す心温まるヒューマンドラマ。
 質屋を経営する未亡人の美栄子にはひとり娘・のんがいる。娘の幸せな結婚を望む美栄子は夫の友人たちに相談、縁談を持ってくるが、のんは見合いを断るために「恋人がいる」と嘘をついてしまう。のんは同僚の川又保に恋人役をやってほしいと懇願、二人で美栄子たちに会うことに。実は、のんと保はお互いに恋心を抱いており、ついに二人は結婚することになる。ところが、保の父・重樹の態度に不安を感じる美栄子、結婚式の準備でもめるのんと保…。果たして二人は、幸せな結婚式を挙げることができるのか?

あらすじ

夫に先立たれ、質屋を経営する美栄子には、適齢期を迎えた一人娘・のんがいた。のんに幸せな結婚をしてもらいたいと願う美栄子は、亡き夫の親友・山内、小野、田宮の三人組に相談し、のんに縁談を持ちかけるが、見合いが自分の結婚観に合わないと思っているのんにとっては有難迷惑。彼女は見合いを断る口実として、苦しまぎれに好きな人がいると言ってしまう。ぜひ会いたいと美栄子や三人組にせがまれたのんは、会社の同僚の保に臨時の恋人役を頼み込む。保はしぶしぶ美栄子と三人組のもてなしを受けるが、意外やこれが大好評を呼び、のんと保の仲は急速に発展していく。実は二人も互いに好意をもっていたという下地があり、保の積極的なリードもあって、ついに本物のプロポーズがなされた。心から娘を祝福し、自分の結婚式に楽しい思い出の少ない美栄子は、娘には最高のメモリアルになる結婚式を挙げさせたいという思いがあった。張り切る美栄子は、さっそく保の父・重樹に会うが、重樹は二人の結婚にあまり関心のない雰囲気を見せる。一方、当ののんと保は、結婚式の準備でモメるばかりで、あげくの果てには自分たちの結婚式がうまくいくのかという悩みを抱えてしまう。そして、美栄子がやっと重樹の結婚に対する負い目をとり払ったころ、会社の同僚の結婚式に出席し、その現実に失望したのんが突然披露宴をやめたいと言い出した。これには保も同意見で、マニュアル風の結婚式でなく、出席した人に本当に喜んでもらえる心のこもったものにしたいと若い二人は確信したのだった。そして、小雨が舞い散る広い高原にて、出席者の心がひとつとなった素敵な野外披露宴が行われるのだった。

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