それは、英国に伝わるもうひとつのジャンヌ・ダルク伝説。ジャンヌは火刑で死んではいなかった。彼女の目は焼かれ、英国の軍馬によって処女を奪われたという。その後、ジャンヌは死にきれぬ魂として戦場を彷徨い続ける運命を背負わされる。屍のあいだを彷徨い、命の気配を嗅ぎ分ける。彼女が探しているのは、ただひとつ——まだ穢されていない「生きた処女」。