愉快な極道 1976-02-14

公開:1976-02-14/製作:1976年    old
日本
 

解説

 高田宏治と松本功と志村正浩による共同脚本を、山下耕作が監督したコメディ。山下とコンビを組んで数々の任侠ものに主演した若山富三郎が、元極道のタクシー運転手をセルフ・パロティ的に演じた。
 大阪で極道として生きてきた石田岩次郎は、服役中に妻に先立たれ、一人娘を育てるために足を洗い、今は京都でタクシー会社に勤務している。客待ちをしていた岩次郎は、ヤクザからいやがらせを受けていた由利子を助けるが、彼女は娘の道子が看護婦として働く病院の女医だった。由利子に診てもらおうと病院を訪れる岩次郎だったが、担当したのは当番医の男性医師だった。岩次郎は客として乗ってきたチンピラを説得し、タクシー運転手として働かせることにする。

あらすじ

京聯タクシーの運転手石田岩次郎は、もと大阪ミナミの顔役だったが、服役中に女房を亡くし、出所後、残った一人娘の道子のためにタクシーの運転手となって堅気の生活を送っていた。ある日、京都駅で客待ちしていた岩次郎は、暴力団・西山組の白タク運転手の悪質ないやがらせに困惑している白坂由利子を助けた。数日後、娘の道子が看護婦として働いている洛西病院を訪れた岩次郎は、女医の由利子先生と再会し、すっかりのぼせてしまう。そんなある日、岩次郎の車に、西山組の幹部・森山に恋人を寝取られた政吉というチンピラが乗車した。そんな政吉に、自分の昔の姿を見た岩次郎は、政吉を説得してヤクザから足を洗わせ、運転手として働かすことにした。一方、道子は京聯タクシーの運転手、吉岡と結婚の約束をしており、最初反対だった岩次郎は、由利子の説得で渋々承知した。数日後、政吉の車に、ラブホテルから出て来た森山と政吉の恋人が乗ったため、頭に来た政吉は、車をブッ飛ばした。ところが、森山は、政吉の運転でムチ打ち症になったと会社を相手取り、賠償金百五十万円を請求した。しかし、岩次郎が森山の仮病を見抜いたため、逆上した西山組は道子を拐った。岩次郎は西山組の根城である雄琴へ乗り込み、かつての極道に戻ったかのように大暴れして道子を取り戻した。政吉が、由利子が近々京北大学の伊吹と結婚するという噂を岩次郎に報告。烈火の如く怒った岩次郎だが、伊吹が勉強のためにアメリカへ旅立ち、由利子も一人娘と亡き夫のために再婚はしない、という決心を知り、末長く友達付き合いをしよう、と約束するのだった。道子と吉岡の結婚式の日、式場にはなぜか、岩次郎の姿はなかった。

Add files...   
画像をこちらに
 
movieimg/1976/2/6368

◀︎ Back