聖家族 〜大和路 2010-05-22
監督:
秋原北胤
公開:2010-05-22/製作:2010年
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解説
絵が描けず、自暴自棄に陥った画家の男が、さまざまな女性たちと出会い、人生を再スタートさせていく姿を描く人間ドラマ。昭和の文豪・堀辰雄の代表作「聖家族」と紀行文「大和路」を原作に、理想とする家族像や恋愛スタイルと現実のギャップに悩む男の心情を描く。画家の主人公を、お笑いコンビ、ラーメンズの片桐仁が好演する。奈良平城遷都1300年記念事業と位置付け、数々の歴史建造物や仏像が登場する美しい映像も見逃せない。
あらすじ
新作の絵を書くために、数々の仏像や歴史建造物に触れながら奈良に滞在している画家・河野扁理(片桐仁)は、師である九鬼(高野ひろゆき)の死に翻弄され、どうしても絵を描くことができずにいた。そんな中、漫画家志望の女子大生・清美(秦みずほ)と出会い、扁理は絵のことを忘れていくが、ある日、一枚の絵画がきっかけで九鬼の未亡人・細木夫人(堀ちえみ)と娘の絹子(岩田さゆり)と再会する。九鬼の聖域であり、九鬼の家族であるその家はまさに“聖家族”であり、扁理はその母と子に向かう特有の感情に気づき、そこへ足を踏み入れた自分に苦悩する。九鬼の死はいつまでも扁理を翻弄し続け、扁理は絵を諦めることを決意するが、次第に自暴自棄に陥っていく。そんな折、あるバーで仲間の城嶋(今立進)や工藤(やついいちろう)と酒を煽っていた扁理は、ダンサーの神崎沙羅(末永遥)に心を奪われる。絹子とは対照的な魅力を持つ沙羅。やがて扁理は、沙羅と一緒に街を出ようとするが……。