ランニング・オン・エンプティ 2010-02-20

公開:2010-02-20/製作:2009年    old
 

解説

自主映画ながら劇場公開され、高い評価を受けた『まだ楽園』の佐向大監督による青春ムービー。やる気のない恋人からお金をふんだくるために狂言誘拐を企てる女性と、彼女に振り回される男たちの日常をスクリーンに焼き付ける。どこかとぼけた印象の主人公を演じるのは、『スラッカーズ』の小林且弥。その小悪魔的魅力を持つ恋人を、『呪怨 白い老女』のみひろが好演する。無謀な計画が導く複雑な人間ドラマに、思わずハッとする。

あらすじ

定職に就かずにバンド活動をしているヒデジ(小林且弥)は、メンバーの前田(伊達建士)やコウタ(村上和優)とダラダラつるんで計画性のない日々を過ごしている。ヒデジと同棲しているアザミ(みひろ)は、そんな彼への不満が募っていた。ヒデジの誕生日の朝。アザミはヒデジとのちょっとした喧嘩をきっかけに、彼を困らせようと狂言誘拐を思いつく。自分が借金取りに拉致されたことにしてヒデジを脅迫、金を巻き上げるという魂胆だ。二人をよく知る寡黙な男・祐一(大西信満)の家に転がり込んだアザミは、彼女に好意を抱く田辺(杉山彦々)も仲間に巻き込んで、その計画はスタートする。ところがヒデジは相変わらずのマイペース。明日までに50万円用意するよう脅迫電話がかかってきても、慌てる素振りは全くなく、とりあえず金を借りに昔のバイト先のコンビニ店長(大杉漣)やバンド仲間らにあたってみるが、本気度が足りず空振りに終わる。一方、オトコを手玉に取るのは朝飯前のアザミも、思い通りに動かないヒデジにさすがにイライラ。何度も田辺を偵察に行かせるがなんの成果もなく、祐一は黙々と筋トレを続けるだけだった。だが、怒りが爆発したアザミの命令によって田辺がヒデジを恫喝、ようやくヒデジは本気になって走り出す。計画が期待通りに動き始めて喜ぶアザミだったが、そんな彼女の姿を見て、今度は祐一の中で何かが弾け出した。果たして狂言誘拐は成功するのか。狂った運命の歯車は、誰も手をつけられない勢いでラストに向かって暴走し始める……。

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