父を探して 2016-03-19
公開:2016-03-19/製作:2013年
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解説
第88回アカデミー賞長編アニメーション部門に南米作品として初めてノミネートされた冒険アニメ。出稼ぎに出た父を探す少年は、やがて大人が抱える問題を目にしていく。色鉛筆や油絵具などのタッチを自在に使い分け、少年の旅路を彩る。セリフやナレーションを用いず、移民国家であるブラジルの風土を活かした音楽がストーリーを導いていく。監督は、広告のアニメーションやイラストを手がけてきたアレ・アブレウ。世界最大規模のアニメ映画祭、アヌシー国際絵アニメーション映画祭長編アニメーション部門で、2014年、最高賞に当たるクリスタル賞と観客賞を受賞した。
あらすじ
ブラジル・インディペンデント・アニメーション界の新鋭アレ・アブレウ監督による長編第2作。出稼ぎに出た父親を探しに、少年が広大な世界を旅する物語を、クレヨン、色鉛筆、切り絵,油絵具などを駆使して全編手描き、セリフ無しで描く。2014年アヌシー国際アニメーション映画祭でクリスタル(最高賞)と観客賞を同時受賞したのをはじめ、数多くの賞を受賞。第88回アカデミー賞長編アニメーション賞にノミネートされた。音楽にブラジルが誇るパーカッショ奏者ナナ・ヴァスコンセロスが参加している。親子三人で幸せな生活を送っていた少年とその両親。しかし、父親は出稼ぎにでるため、ある日突然、列車に乗ってどこかに旅立ってしまった。少年は、父親を見つけて、家に連れて帰ることを決意し、旅に出る。未知の世界で少年を待ち受けるのは、過酷な労働が強いられる農村や、きらびやかだが虚飾に満ちた暮らしがはびこり、独裁政権が戦争を画策する国際都市。それでも、少年は旅先で出会う様々な人々との交流と、かつて父親がフルートで奏でた楽しいメロディの記憶を頼りに、前へ前へと進んで行く…。