大阪ハムレット 2009-01-17

公開:2009-01-17/製作:2008年    old
 

解説

人気漫画家・森下裕美の同名コミックを映画化した人間讃歌。大阪の下町に暮らすある家族の喜怒哀楽に満ちた日常を、『おぎゃあ。』の光石富士朗監督がユーモラスに描きだす。ベテラン松坂慶子と岸部一徳が息の合った演技を見せるほか、個性豊かな三兄弟を『ごめん』の久野雅弘、『酒井家のしあわせ』の森田直幸、本作が映画初出演となる大塚智哉が好演。それぞれに悩みを抱えながらも、ありのままの日常を受け入れ生きていく登場人物たちの姿に元気づけられる。

あらすじ

大阪の下町。3人の息子を抱える久保家は、働き者の母・房子(松坂慶子)が支えている。父(間寛平)が突然亡くなって四十九日も済まないうちに、父の弟と名乗る叔父(岸部一徳)が久保家に転がり込む。長男・政司(久野雅弘)は中3なのに、見た目は大学生のように老けている。ある日、大学生・由加(加藤夏希)が側溝に落ちそうになっているのを救い、恋人同士になる。政司は年齢を隠して、由加とデートを重ねる。やんちゃな中1の次男・行雄(森田直幸)は、担任教師からハムレットに例えられる。その理由を知るためにハムレットを読み、自分の家庭事情をバカにされたと思い込む。しかし自分の顔が父にまったく似ていないことに気づき、自分が誰の子供なのか、疑問に思う。さらに母が誰かの子供を妊娠していることを知り、悩みは深まっていく。小学生の三男・宏基(大塚智哉)は学校で“女の子になりたい”と言い、同級生にからかわれ、深く傷つく。そんな宏基を、母の妹・あき(本上まなみ)が慰めてくれた。しかし病気で入院中のあきは、しばらくして死んでしまう。宏基は学芸会の演目『シンデレラ』で、周囲に推薦されてシンデレラを演じることになった。母があきの服を仕立て直して衣装にすることになったが、再び周囲から冷やかされ、宏基は心が折れそうになる。そして宏基の学芸会の当日、久保家は5人揃って家を出る。

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