ヒート アイランド 2007-10-20
解説
人気作家、垣根涼介の同名小説を映画化した痛快ミステリー。ワケありの大金を手にした少年たちと、彼らを追う強盗団や組織が激しい争奪バトルを繰り広げる。疾走感あふれる原作の世界観を見事に描き出したのは、テレビドラマ「花より男子」の演出&脚本タッグ、片山修(監督)とサタケミキオ。キャストには、『ワルボロ』の城田優と木村了など若手注目株をはじめ、伊原剛志、細川茂樹、豊原功補といった実力派が脇を固める。
あらすじ
チーム“ギルティ”は今、渋谷を仕切っている。メンバーはリーダーのアキ(城田優)、頭脳明晰なカオル(木村了)、モデルのナオ(北川景子)、女からモテモテのジュン(小柳友)、あまり頭はよくないが、仲間の数だけは多いタケシ(浦田直也)、力士あがりのサトル(鈴木昌平)。彼らにはドラッグや窃盗、それに意味のないケンカはしない、という暗黙のルールがある。その代わりにもっと有意義なことをすべく、毎週木曜日にミナミ(伴都美子)がマスターを勤めるバーにケンカの強い人間を集め、「ファイトクラブ」よろしくファイトパーティーを開催している。ヤクザには一切手を入れさせず、自分たちの力だけで仕切る。盛り上がりも最高、収益も最高、何もかもが上手くいっていた。しかしある日、タケシとサトルがルールを破ってとある揉め事を起こした挙句、見るからにボストンバッグを持ち帰ってくる。開けてみると、中には見たこともないほどの大金が入っていた。調べてみると予想通り危険な金で、折田(松尾スズキ)という男が松谷組という関西ヤクザの経営するカジノから盗み出したものらしい。さらに、ファイトパーティーに目をつけていた渋谷を拠点とする麻川組が現れ、おまけに“ギルティ”の知らないところで南米マフィアまでもが事件に関与していた。気付けば争いに巻き込まれていた面々だが、何もしなくても最悪殺されてしまう──追い詰められた“ギルティ”がひらめいた作戦。命に関わる危険な賭けだが、彼らは意を決し実行に移す。