窓ノ外ノ世界 2009-07-18
公開:2009-07-18/製作:2009年
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解説
原因不明の難病ALSに冒された女性と、彼女の描く絵に惹(ひ)かれた青年の交流を軸に、青年の葛藤(かっとう)や彼を支える仲間たちの友情を描く人間ドラマ。キャストには舞台「遙かなる時空の中で」の中村誠治郎や根本正勝ら若手イケメン俳優が勢ぞろいし、“オシリーナ”こと秋山莉奈がヒロインを熱演する。監督は、『一生の?お願い』の松村清秀。難病を患う状況をただ悲観するのではなく、患者本人も、周囲も運命を受け入れ前向きに頑張る姿が胸を打つ。
あらすじ
淳(中村誠治郎)は、親友の志郎(根本正勝)、舎人(椎名鯛造)と一緒に、念願だった小さなショップを都内にオープンする。だが、客足はイマイチで、閑古鳥が鳴く状態。暇つぶしにネットサーフィンをしていた淳は、あるホームページに目を止める。そこに掲載されていたのは、女性的かつ繊細なタッチで描かれた絵だった。そのいずれもが、窓辺から見える風景を描いたもの。その絵に魅せられた淳は、サイトの管理人宛にメールを送信する。メールを受け取ったのは美沙(秋山莉奈)という少女。普段、メールが届くことの少ない美沙は、喜んで淳に返信する。そうして何度かメールをやりとりするうちに、打ち解けていく2人。やがて、美沙の住む街に興味を持った淳は、彼女の元を訪れる。だが、そこで彼が見たのは、車椅子に乗った美沙の姿。彼女は、ALSという10万人に1人の確率で発症する神経変性疾患を患っていたのだ。それは、病状の進行がきわめて速く、有効な治療法が確立されていない難病だった。発症後3年から5年で死亡するという難病に侵されながらも、前向きに生きる美沙に心の底から惹かれてゆく淳。しかし、病魔は容赦なく美沙を襲う。彼女はやがて、筋力の低下で筆を握れなくなってしまう……。