シャッフル 2009-01-31
解説
『影のない男』のドイツ映画界の新鋭、メナン・ヤポ監督がハリウッド・デビューを果たした新感覚スリラー。最愛の夫の急死をきっかけに、その死にまつわる1週間の出来事をパズルのように組み合わせていく過程を追う。聡明(そうめい)で強いヒロインを『イルマーレ』のサンドラ・ブロックが熱演。夫役の『REM レム』のジュリアン・マクマホンとともに自然体の演技を見せる。愛する家族のため、果敢に進もうとするヒロインの姿に勇気づけられる。
あらすじ
リンダ(サンドラ・ブロック)は家族4人で郊外の一軒家に暮らす平凡な主婦。ある木曜日、彼女を突然の悲報が襲う。前日、出張先で夫のジム(ジュリアン・マクマホン)が事故死したというのだ。突然のことに言葉を失うリンダ。だが、翌日目が覚めると、死んだはずのジムが何事もなかったかのように朝食を取っていた。唖然とするリンダだったが、事故の件は悪い夢だったのかと気を取り直す。そしてさらにその翌日。喪服に身を包んだ知人たちが集まってくる。理由は“ジムの葬儀”。混乱するリンダに追い討ちをかけるように、見ず知らずのロスという精神科医から処方された精神安定剤が出てきたり、長女の顔に覚えのない傷ができていたり、クレアと名乗る面識のない女性(アンバー・ヴァレッタ)が葬儀に現れたりと、不可解な出来事が次々に起こり始める。だが、彼女の混乱とは反対に、周囲はその状況に疑問を持っている様子はない。逆に、心配した母親が精神科医のロス(ピーター・ストーメア)に連絡、リンダは病院で拘束されてしまう。その翌朝、目が覚めたのは病院ではなく自宅のベッド。そして、再びジムが生きて姿を現す。長女の顔の傷も跡形もなく消えていた。病院を訪ねてロスに会うと、リンダに会った事はないと言われる。ジムにはアシスタントのクレアを紹介されるが、当然のように初対面の挨拶を交わす。だが、自宅に戻ると、長女がガラスドアに突っ込んで顔面に傷を負っていた…。状況を整理するために、カレンダーと全ての出来事を照らし合わせていくリンダ。やがて浮かび上がってきたのは驚愕の事実。ジムの死を知らされた木曜日を境に、木、月、土、火と、カレンダーとは異なる順番で毎日が訪れていたのだ。その謎を解くために行動する彼女の前に、新たな真実が次々と明らかになってくる。やがて、ジムが死んだ日であり、全ての始まりとなった水曜日がやってくる…。