とうもろこしの島 2016-09-17
公開:2016-09-17/製作:2014年
old
解説
独立をめぐる紛争が起きたジョージアとアブハジアの間を流れるエングリ川を舞台に、セリフを最小限に抑え、厳しい自然の姿を収めたドラマ。中州に一人の老人が移り住んできた。両陣営のボートが行くのを横目に、孫娘を加えとうもろこし畑を作っていくが……。第49回カルロヴィ・ヴァリ国際映画祭でグランプリにあたるクリスタル・グローブ賞を受賞。第87回アカデミー賞外国語映画賞ジョージア代表作品に選出された。劇場公開に先駆け、第27回東京国際映画祭ワールド・フォーカス部門にて上映(映画祭タイトル:「コーン・アイランド」/上映日:2014年10月25日、28日)。
あらすじ
ジョージア(グルジア)と、ジョージアからの独立を主張するアブハジアは、1992年以降、激しい戦争状態にあった。両者の間にはエングリ川が悠々と流れている。この川は春の雪解けとともにコーカサス山脈から肥沃な土を運び、中洲をつくる。両岸で兵士がにらみ合い、銃弾が飛び交う中、アブハジア人の老人と孫娘は、昔からの風習のとおり、今年も中洲の小島に小舟で渡り、小屋を建てて、土を耕し、とうもろこしの種をまき、苗を育てる。戦闘は悪化し、ある日、傷を負った若いジョージア兵がこの島へ逃げこんでくる…。深い森と大河の悠々とした流れ、ときおり聞こえる銃声、とうもろこしを黙々と育てる老人と孫娘――セリフを極力抑えて、大自然のめぐりと人間の営みを対比させ、戦争の意味を問う寓話的な傑作。