クイルズ 2001-05-19

公開:2001-05-19/製作:2000年    old
アメリカ
 

解説

 サディズムという言葉の起源にもなったサド侯爵の晩年にスポットを当てた舞台劇の映画化。サド侯爵の権力への孤高の抵抗のさまを、「存在の耐えられない軽さ」のフィリップ・カウフマン監督がユーモアを交えて官能的に描く。猥褻文書頒布の罪でナポレオン体制下の警察に逮捕され、シャラントンの精神病院に収容されたサド侯爵。金の力で特別待遇を手に入れたサドは、理事長の治療方針によって執筆すらも自由にできた。やがて、その原稿は闇の出版物として市中に出回り……。

あらすじ

18世紀末のフランス。猥褻文書の罪でナポレオン体制下の警察に逮捕されたサド侯爵(ジェフリー・ラッシュ)は、シャラントンの精神病院に送られる。金の力で特別待遇を受ける彼は、広い部屋で執筆の自由を与えられていた。これは理事長を務める若き理想家ド・クルミエ神父(ホアキン・フェニックス)が、サドの治療になると信じて与えた特権であった。だが好奇心旺盛な小間使いマドレーヌ(ケイト・ウィンスレット)を通して、彼の文章は世に渡り闇出版されており、その事実を知ったクルミエは、ただちに筆記具を没収。するとサドの猛烈な反逆が始まり、あらゆる手段を使って小説を書こうとする。しかし、新しく院長に任命されたコラール博士(マイケル・ケイン)はサドに残酷な拷問を加え、厳しく弾圧していく。ついに裸で監禁されたサド。そんな彼の耳に、ドア越しに囁くマドレーヌの、あなたの物語を聞きたいという声が聞こえた。患者たちを通して、サドの語る物語を密かに聞き書きしていくマドレーヌ。だが、その物語に発情した患者たちが暴れ出し、火事が発生、そして患者の1人にマドレーヌが殺されてしまう。やがてサドは獄死。その後、コラールは金がもうかるからとサドの本を出版し、クルミエ神父は患者となって邪悪な真実の物語を書きはじめるのだった。

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