香港怪奇物語 歪んだ三つの空間 2023-12-01
解説
香港を舞台に、普段何げなく過ごしている生活の場に存在する歪んだ空間の怪奇現象を映し出すオムニバス・ホラー。眼を見開いた死体を発見して以来トラウマを抱える女性が、部屋の中であの眼に見られていると感じ、追いつめられてゆく「暗い隙間」ほか2篇を収録。監督は、本作が初の劇場公開監督作となるホイ・イップサン、「メイド・イン・ホンコン」のフルーツ・チャン、「ミラクル7号」などの脚本を務めたフォン・チーチャン。
あらすじ
<暗い隙間>中学生のヤウガー(チェリー・ガン)は親友のアリス(ン・ウィンシー)と別れた帰り道、裏通りの“暗い隙間”でひとりの死体を発見するが、その見開かれた眼がその後の彼女の人生を狂わせる……。数年後、シンガーとなったヤウガーは、音楽プロデューサーで不倫相手のアルンとの時間を過ごすため、新居に引越しをする。その夜、SNSでJoJo Bearというハンドル名の人物からメッセージを受け取るが、ヤウガーは向かいに住むジョセフからのものだと確信し、メッセージのやり取りを楽しむのだった。ところが、部屋の中であの“眼”に見られているという恐怖を感じたヤウガーは、次第に情緒不安定になってゆく。やがて、アルンが殺される事件が発生、ヤウガーはあの“眼”によって部屋の暗い隙間に追いつめられ……。<デッド・モール>ライブ配信で投資案件を提供するヨン・ワイ(ジェリー・ラム)。新装オープンした“リードモール”でライブ配信を始めるヨンだったが、配信中、ガスマスクをした怪しい女を目撃する。続いて現れたのは、巷の奇妙な噂の真相を配信で暴露する女性ライバーのガルーダ(セシリア・ソー)だった。14年前火事によって多数の死傷者を出した“ラッキーモール”の跡地に建てられたこの場所は、幽霊が出るなど呪われたモールとして噂され、その真相を解明するためガルーダはやって来たのであった。やがて客が居なくなった暗闇のモール内に、ガスマスクの女と不気味な警備員が現れ、ついには殺人事件が発生し……。<アパート>アパートの1階で、全身水浸しで顔面蒼白の溺死者らしき幽霊に遭遇したネット小説家のアチー(ソフィー・ン)。慌てて部屋に戻り、下の階に住むカッチャイに助けを求めると、カッチャイをはじめ他の入居者である霊感婆さん、ランおじさんも同じ幽霊を目撃したという。4人は幽霊の出現が4階に住む謎の男に関係していると疑い、その男の部屋を訪ねると、部屋から出てきたのは数々の殺人を犯してきた伝説のヤクザ、ホー・フン(リッチー・レン)だった。5人は幽霊退治に立ち上がるが、霊感婆さんとランおじさんが命を落としてしまう。残されたアチー、ホー、カッチャイの3人は幽霊の正体を突き止めようと奔走、やがてある驚愕の事実が浮かび上がる……。