東京人間喜劇 2011-07-30

監督: 深田晃司
脚本:深田晃司
公開:2011-07-30/製作:2008年    old
日本
 

解説

演出家の平田オリザ率いる劇団「青年団」の役者たちによる、『白猫』『写真』『右腕』の3本の作品から成る異色作。『歓待』の深田晃司監督がフランスの文豪バルザックの「人間喜劇」にインスパイアされ、各エピソードの登場人物に関連を持たせ、人間が陥る孤独を実験的に描き出す。青年団の役者のほか、舞踏カンパニー「山海塾」の岩下徹やコントラバス奏者・齋藤徹といった個性的なキャストが出演。日常の違和感や孤立感を表現した深田監督の手腕が光る。

あらすじ

「白猫」ダンサー(岩下徹)の公演を観た2人の女性が、彼のサインを求め、雨の降る夜の街を駆け抜ける。夜の帷に見え隠れする、女性の抱く願望と孤独を描く。山海塾の岩下徹とコントラバス奏者の齋藤徹が本人役で出演し、即興セッションを披露している。「写真」アマチュアカメラマンの女の子(荻野友里)が初めて写真展を開いた1日を通して、友情への期待と失望を描く。現代日本において消費されていく芸術の一風景をひややかに切り取り、芸術のアイデンティティの在り処について問い掛ける。「右腕」事故で右腕を失ったにも関わらず、欠損した身体の部分がまだあるかのように脳が認識し続ける幻肢症に悩まされる夫(山本雅幸)と、その妻(井上三奈子)の間に広がる溝と孤独を描く。『THE3名様』の志賀廣太郎が出演している。

Add files...   
画像をこちらに
 
movieimg/2011/2/5652

◀︎ Back