想いのこし 2014-11-22
解説
岡本貴也の小説を、テレビドラマ「リーガルハイ」でも共演した岡田将生と広末涼子を迎えて実写化したヒューマンコメディー。金と女に目がない青年が、ひょんなことから現世に未練を遺(のこ)した幽霊たちを成仏させようと奔走しながら騒動を巻き起こしていくさまを、涙と笑いを交えてつづる。メガホンを取るのは、『ROOKIES』シリーズや『ツナグ』などの平川雄一朗。幽霊たちとの出会いを機に遂げていく青年の内面的成長を岡田が見事に体現、広末はポールダンサーの幽霊にふんしてセクシーなダンスを披露する。
あらすじ
金と女に目がない29歳のダフ屋・ガジロウ(岡田将生)は生粋の遊び人で、甘いマスクで次から次へと女を口説き、軽口でチケットを売りさばく日々を過ごしている。そんな彼が、ある日、不慮の交通事故に遭う。ガジロウは幸い無傷で済むが、その事故で亡くなったポールダンサーのユウコ(広末涼子)と彼女の仲間たちが現れる。小学生の一人息子・幸太郎(巨勢竜也)を残して死んでしまったユウコ、結婚式を目前に控えていたルカ(木南晴夏)、同級生に想いを寄せていたケイ(松井愛莉)、やり残した仕事を忘れられない元消防士のジョニー(鹿賀丈史)。彼らはこの世に大きな未練を残し、大切な人に伝えたい“想い”を抱えていた。ユウコたちは、ただ一人、死んでしまった自分たちの姿が見えるガジロウに、お金と引き換えにやり残したことを叶えてほしいと懇願する。ガジロウは嫌々ながらも大金に目がくらみ、4人の未練を叶えることを引き受けるが、彼らの代わりに大切な人に想いを伝えていくうちに、お金と女にしか興味のなかった彼の心が大きく変化していく。そして、一人息子を残してこの世を去れないユウコと残された幸太郎の深い想いと愛を知ったとき、ガジロウは思いもよらぬ行動に出る……。