あらすじ
お客を楽しませることで人気の魚売りルチャーノは、素人の若い男女が共同生活する模様を映すテレビの「リアリティー番組」のオーディションを受けるように家族からそそのかされる。その気になったルチャーノは、徐々に夢と現実の区別がつかなくなっていく…。マッテオ・ガローネ監督によれば、ルチャーノは現代のピノキオであり、イノセントでナイーヴな子供の心を持ち、空想の中の冒険を生きている人物である。前作『ゴモラ』でイタリアの過酷な現実をドライに活写したガローネは、一転してフェリーニを彷彿とさせるような寓話的なブラック・コメディを通じて、夢と現実の間の微妙なバランスを描いていくが……。